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沿革

会社経歴

1914年 大正3年5月
前垣内庄一郎が前垣商店創業
1951年 昭和26年
株式会社に改組、前垣内秀二が代表取締役に就任。
1960年 昭和35年8月
前垣内照三が代表取締役に就任。
1982年 昭和57年6月
東レ(株)と共同開発した「レイン・マイベスト」を発表。
1989年 平成元年10月
ゴアテックスライセンスを取得。
1993年 平成5年10月
中国福建省厦門に、SHEICOグループ・伊藤忠商事(株)との3社合弁で誠垣厦門繊維制品有限公司を設立。
1996年 平成8年12月
誠垣厦門繊維制品有限公司が、伊藤忠商事(株)との2社合弁会社となる。
2001年 平成13年2月
前垣内照一が代表取締役社長に就任。
2004年 平成16年2月
中国福建省漳浦に独資で漳浦前垣紡績有限公司を設立。
資本金115万ドル。
2004年 平成16年7月
誠垣厦門繊維制品有限公司を清算。
2005年 平成17年7月
漳浦前垣紡績有限公司に8万ドル増資し、資本金123万ドルとなる。
2012年 平成24年3月
中国福建省安溪に独資で安溪前垣戸外運動服有限公司を設立。
資本金65万ドル。
2014年 平成26年3月
創業100周年を迎える。
2014年 平成26年3月
前垣内隆行が代表取締役社長に就任。
2015年 平成27年5月
ベトナムホーチミンに、東レインターナショナル(株)と合弁にてMT GARMENT VIETNAM CO., LTD.を設立。資本金50万ドル。
2016年 平成28年9月
安溪前垣戸外運動服有限公司を精算。
2020年 令和2年3月
ベトナムホーチミンに、MT GARMENT VIETNAM CO., LTD.-LONG AN BRANCH(ベトナム第二工場)を増設。

1914年、前身である前垣商店を創業。帆布生地に油加工を施すことで防水性をもたせた生地を、トラックなどの幌として販売を始め、以来100年以上にわたり防水性の高い商品を追求し続けてきた。
その後、加工された生地を外套に用いた製品の製造及び販売を始める。これが好評を博したことから本格的にレインウェアの企画・製造に着手。防水生地としてゴム引布やPVCも登場し、生地性能の進化とともに私たちも飛躍していった。

最初の飛躍は1982年。「レイン・マイベスト」を東レ株式会社と共同開発したことがきっかけであった。レイン・マイベストに採用した透湿防水素材「エントラント®」は、当時東レ株式会社が開発した画期的な機能を持った生地であった。多孔膜構造を採用することで「外部からの雨は通さないが、内部からの水蒸気(蒸れ)は通す」特性を持っており、レインウェアが抱えていた「蒸れやすく、着心地が悪い」欠点を改善。私たちはいち早くその特性に着目し、製品化に取り組んだのである。これにより、あらゆる場面で快適に使用できるレインウェアの提供が可能となった。

 

さらに、1989年にゴアテックスライセンスを取得したことで、私たちはより躍進を果たす。ゴアテックスという素材は、その高い防水透湿性の保証を行うことを目的に、素材の特性を十分に理解し、かつ高い技術の認定を受けた工場だけが使用を許可される。このライセンスを取得したことで、それまで以上により快適で、高い機能を持ったレインウェアを提供できるようになり、また製品や自社工場への自信も確かなものとなる。

企業がこぞってコーポレイトアイデンティティの一環として作業服や制服を一新した時代、日本の好景気とも重なり製造量が年々増加。それまで拠点としていた国内の工場だけでは増加していく受注に間に合わなくなり、大量生産が可能な海外に拠点を求め中国に進出したのは、1993年のことである。昨今、東南アジアをはじめとする海外に生産拠点を持つ企業は珍しくないが、当時の私たちにとっては大きな挑戦であった。しかし、この挑戦により品質を維持したうえで生産量を増加させることを実現し、世界中の主要なアウトドア・アパレルブランドから信頼される企業となった。

2015年には東レインターナショナル(株)と合弁にてベトナムに工場を設立。ますます多様化するニーズに対応可能となり、私たちの進化は今日に至っている。先人たちの足跡と培ってきた知識、豊富な経験は財産であり、今後も受け継がれ、さらに進化していくだろう。私たちは、「アウトドアをもっと楽しく」「作業環境を改善し」「雨の日常を快適に」を目標とし、次世代のレインアイテムをこれからも企画・開発していく。